PING(ピン)

PING(ピン)

国:アメリカ
登場:1967年

国PING(ピン)は、創始者である「カーステン・ソルハイム」がGE(ジェネラル・エレクトロニクス社)に勤務しながらも研究を重ね、アイアン、パターで名器を次々に生み出し、今やLPGAツアーで圧倒的な使用率を誇るまでに成長したブランドである。

独特の形状をした「ピン型パター」、そしてアイアン構造のベーシックとなっている「キャビティ構造の元祖」としても有名です。創業者のカーステン・ソルハイムは、元々ノルウエーの生まれですが1913年に渡米し、1950年にGEの高等電子工学センターで設計技師となり、この頃にゴルフと運命の出会いを果たした。

そして、GE勤務の傍ら、自分のパット数を減らす為に、多少のミスには寛容で尚且つまっすぐに転がるパターはできないものかと研究を重ねた結果、トゥ&ヒールウェイトによる重量配分を特徴とする「ピン型パター」の第1号となる「1-A」を完成させた。

「1-A」にはパター底面にスリットが入っており、このパターで打った時に「ピーン!(PING!!)」という音がし、その音の強弱で力加減を知らせてくれる事から、PING(ピン)というブランド名がついたのだという。

このパターは、ゴルフ仲間からも扱いやすさと方向安定性が評判となり、プロからも制作が依頼されるようになった結果、1967年に会社を興し、パターの販売をスタートさせたと言われているが、実際には「L字型」が主流であった当時、彼が作った独特な形をしたパター「ピン型」はプロゴルファーに中々受け入れられず、カーステンはワゴン車にピン・パターを積んで、プロに「使ってみてはくれないか」と地道な会場周りを行っていた。

カーステンが最初に作ったパターは「1-A型」だが、現在一般的に「ピン型」と呼ばれるパターは、その後作成された「アンサー型パター」の事を指す。

そして、トゥ&ヒールウェイトのコンセプトをアイアンにも採用し、69年に発売したのが「キャビティバック・アイアン」の元祖、「Karsten I(カーステン1)」である。

パターで培われた設計コンセプトを継承し、バックフェースに大きな凹みを持ち、重量をトゥとヒールに配分させた大胆な設計を取り入れた「カーステン1」は、当時、アイアンといえば、コンベンショナルモデルと呼ばれるモデルばかりであった中で、まさに異端児と言える製品だったが、芯を外しても方向性に優れ、曲がりが少なく、飛距離も落ちないことが人気を呼び、瞬く間に多くのゴルファーから支持を受けるようになり、これが現在の「PING(ピン)」の成功を決定付けたと言える。

その後も、「やさしい」というコンセプトと旧来の常識に囚われない感性で、「ピン・アイ」、「ピン・アイ2」、と次々にヒットシリーズを連発し、今やプロ使用率No1と言われる不動の地位を確立した。

PING(ピン)と言うと、日本ではどちらかというと、「プロ向け!難しいブランド」としてのイメージが強いが、その歴史(アマチュアの創業者カーステンが、自分のスコアアップを目的に研究開発)を見てもわかるように、実際には、「プロで無くとも優しく、うまく」を基本的な精神としており、実は「初心者にうってつけのクラブ」を提供してくれるブランドと言える。

その理由が、「Karsten I(カーステン1)」の発売時から既に開始されていたと言われる、「殆どオーダーメイド」と同様のサービスである、「カスタム・フィッティング」の存在だ。ゴルファーごとに違う体型や腕の長さに合わせ、最適なクラブがセレクトできるようカラーコード表示による豊富なライ角のバリエーションが儲けられており、やさしさの追求の精神がそこに見られる。「一度使ったら、もうPINGしか考えられない」・・・そんなどっぷりのPING(ピン)マニアが多いのも、このようなPINGのコンセプトによるところが大きいのかも知れない。

なお、PING(ピン)のトレードマークとなっている、「ピン・マン」だが、実はこのロゴマーク、創業者であるカーステン・ソルハイムの孫が、小さい頃にたまたま書いた絵をそのまま会社のロゴマークにしてしまったのだと言う。